ED(勃起不全・勃起障害)ってなに? EDの原因から治療法まで知っておきたいこと。
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ED治療薬について

07.05.10 更新

ED治療薬をもっと知りたい! 取り扱いには十分な注意が必要

ED治療薬の普及で格段に簡便になったED治療。とはいえ、薬による効果もあれば副作用もありますし、服用が制限される場合も生じてきます。薬は医師の処方のもとに、飲み方や取り扱い方などをしっかり理解したうえで使用しましょう。

ED治療薬のメカニズム

勃起に必要なエネルギーを分解する酵素をブロックして、エネルギーをためるED治療薬

勃起は、目や耳から入った性的な刺激が脳にある性中枢を刺激し、仙髄の勃起中枢を介して陰茎の末梢神経に伝わり、陰茎海綿体にたくさんの血液が送り込まれて陰茎が硬く大きくなることで起こります。
このとき陰茎の中では、陰茎内の動脈や陰茎海綿体にエネルギーを与える物質、サイクリックGMPが増加します。このサイクリックGMPがどんどん増えることによって、勃起の状態は維持されます。そして性行為が終わると、サイクリックGMPを加水分解して後片付けをする、PDE‐5という酵素のはたらきによって、勃起は終了します。
ED治療薬は、PDE‐5のはたらきをブロックし、勃起のためのエネルギーであるサイクリックGMPをどんどん蓄積させます。これによって、陰茎内には勃起や性行為のためのエネルギーがたまっていき、勃起を進行させ、維持することができるのです。また通常の勃起となんら変わりがなく、ED治療薬を飲んでいても性的な刺激がなければ勃起しません。

◆ED治療薬だけでは勃起しない?

勘違いしやすいのですが、ED治療薬は性欲を高めたりする催淫剤や精力剤ではありません。目や耳からの刺激が脳から勃起中枢に伝わるという、通常の勃起のメカニズムを経なければ効き目がないのです。

バイアグラとレビトラについて

ED治療薬には、ファイザーのバイアグラとバイエル薬品のレビトラがあります。バイアグラは1999年3月に、レビトラは2004年6月より医療用医薬品として発売されました。病院でED治療薬の服用をすすめられた時には、医師からこの2つの薬のうちどちらかを処方されます。
バイアグラは25mgと50mg、レビトラは5mgと10mgが日本で発売されています。詳細については医師の説明をよく受けましょう。

服用方法

バイアグラやレビトラなどの経口ED治療薬は、性交を行う1時間ほど前に200ミリリットル程度の水と一緒に服用します。ただし、食後の満腹時は吸収が遅れるので、その点は考慮したほうがよいでしょう。薬の成分が肝臓や腎臓で代謝され、完全に消滅するまでに24時間ほどかかりますから、必ず1日1回、24時間以上あけて服用しましょう

ED治療薬の値段

ED治療薬には保険は適用できません。自由診療のため病院によって値段は異なりますから、事前に病院に確認しておくのがよいでしょう。

ED治療薬の効果と副作用

ED治療薬の効果

ED治療薬の効き目は、EDの原因によって違いますが、効果があったという人は10人中7人程度であるといわれます。
原因別に見てみると、心因性EDの場合は10人中7〜8人で、自信がつけば服用の必要がなくなる人もいます。糖尿病の人は10人中5人程度、脊椎損傷の人は10人中7〜8人です。いずれにしても、医師の処方のもと少量から始めて効果がなければ少しずつ増やしたり、薬を替えてみたりするとよいでしょう。
骨盤内の手術で神経を切断してしまった場合などは、脳の刺激が陰茎に届かないため、ED治療薬の出番がなく、思うような結果が得られないことが多いようです。

ED治療薬の副作用

ED治療薬は、医師の指示に従い使用法を守って服用すれば、安全な薬です。副作用については顔面紅潮、頭痛、消化不良、視覚異常などがまれに起きることがあります。ED治療薬を服用して性交した後、4時間以上経っても勃起が続き、痛みをともなう場合は泌尿器科に行きましょう。

ED治療薬の服用には十分な注意を

ED治療薬は使用法を守れば安全な薬ですが、服用中の他の薬との飲み合わせが悪い場合や、病気によっては飲んではいけない場合がありますので、必ず医師の指示に従って服用しましょう。また、医師からED治療薬の使用説明書を受け取ったらしっかり目を通しておきましょう。

粗悪品や個人輸入の恐ろしさについて

粗悪品や偽造品も出回るED治療薬には注意が必要です。手軽だからといってインターネットや通信販売などによる治療薬の購入はやめましょう。
粗悪品や偽造品も出回るED治療薬には注意が必要です。手軽だからといってインターネットや通信販売などでの治療薬の購入はやめましょう。

ED治療薬は保険が適用できず、かなり高価な薬であるため、偽造品がインターネットなどで販売されています。そのほとんどは海外で違法に製造された粗悪品で、不潔で劣悪な環境で製造されたものが多く、含有成分も均一ではないため大変危険です。 しかし、一見すると本物と同じような外形で一般の人には見分けがつきませんので、このような危険な偽造品を入手しないためにも、泌尿器科の医師の診断を受けたうえで、処方されたED治療薬を利用するように心がけましょう。また、ED治療薬を飲んではいけない人もいますので、余ったからといって薬を他人に譲渡しないでください。

◆監修◆東京歯科大学市川総合病院教授 丸茂 健(まるも・けん)先生

構成・文/宇山恵子

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