ED(勃起不全・勃起障害)ってなに? EDの原因から治療法まで知っておきたいこと。
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EDの分類

07.05.10 更新

なんでEDになるのだろう? 勃起を妨げる要因はこれだけある

性機能障害は性欲・勃起・性交・射精・オーガズムのどれかひとつが欠ける場合を指し、ED(勃起障害)と射精障害に大別されます。EDは病気や心の悩みなどの原因によって細かく分類されます。

EDは体の状態や心理的要因などでタイプが分かれる

EDの分類

ED(勃起障害)はその原因によって器質的機能的混在型その他に分類されます。器質的なEDは陰茎そのもの、神経、血管、内分泌など、体のどこかが悪くなって起きるものです。機能的なEDは、勃起の物理的・肉体的機能は正常なのに、精神的な要因で性交できないものを指します。混在型のEDは、その原因が器質的・機能的の両方に該当するか、どちらとも確定できないものを指し、それ以外の薬物による一過性のものや、脳幹機能の障害などまだ病態がはっきりしないものはその他のEDに分類されます。

性機能障害 ED
(勃起障害)
器質的 加齢にともなう生活習慣病によるもの
陰茎の形成異常などによるもの
神経系の異常によるもの
血管のはたらきの異常によるもの
内分泌(ホルモン)の異常によるもの
その他
機能的 心因性(緊張・ストレス・疲労など)
精神病性(うつなど)
混在型 糖尿病
腎不全
泌尿器系統の疾患
外傷・手術など
加齢
その他
その他 薬物
脳幹機能障害など
射精障害 射精もオーガズムもない 心理的要因
脳脊髄・未梢神経などの障害
オーガズムはあるが射精がない
逆行性射精
射精までの時間が異常 早漏・遅漏
射精はあるがオーガズムはない 脳神経障害
前立腺・尿道などの炎症

器質的EDについて

最近の器質的EDに多いのは、加齢にともなう肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病によるもの。ほかに、陰茎そのものに異常がみられるもの、中枢神経・末梢神経(勃起中枢のある脊髄の中の仙髄の末梢神経の損傷)・脊髄神経など神経系に異常があるもの、勃起に必要な血管のはたらきに異常があるもの、下垂体や性腺などからのホルモン分泌に異常があるもの、その他の5つに分類できます。

◆加齢とともに性機能が衰える理由

加齢にともなって勃起機能や性的活動性は低下します。その原因はひとつだけではないのですが、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓病などの生活習慣病は大きな原因と考えられています。
これらの治療薬には、男性性機能を低下させる副作用を持つものもあります。また、加齢にともなって陰茎海綿体の白膜が弱くなり、勃起しても硬く大きくならなくなります。そしてもうひとつが加齢にともない、精巣で産出されるアンドロゲンという男性ホルモンの量が少なくなることで、これもEDを引き起こす原因になります。

機能的EDについて

機能的EDには、心因性によるものと精神病性によるものがあります。心因性EDは、「性的な問題」が原因の場合と「性的な問題以外」が原因の場合があり、性的な問題としては、たとえば新婚の緊張、過去の性交の失敗に対する恐怖心、性への罪悪感や羞恥心、自信喪失、性的無知や性的未熟などが考えられます。性的な問題以外としては、転勤・転職・退職などの職場環境の変化に対する不安、職場や家庭でのストレスなどがあります。精神病性EDは、うつ病や統合失調症などが原因のEDです。 イメージ

混在型EDについて

混在型EDは、器質的な原因なのか機能的な原因なのかが判別できないもので、たとえば糖尿病の患者さんがEDを訴えた場合、糖尿病が原因の末梢神経障害によるEDと考えがちですが、検査してみると勃起機能に異常はなく、患者さん自身が糖尿病になるとEDにもなると思い込んで性交がうまくいかないというケースもあります。糖尿病のほかにも腎不全、泌尿器系統の疾患、外傷や手術、加齢などが混在型のEDの原因になることがあります。

◆監修◆東京歯科大学市川総合病院教授 丸茂 健(まるも・けん)先生

構成・文/宇山恵子

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